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5.生と死の境界線

2009.12.08  *Edit 

 扉が引かれたとたん、ゴーティスは、近衛の体の向こう側から、床を滑るようにして自分に突進してくる白い物体に目を奪われた。部屋の二隅が照らされているだけの暗い部屋で、ゴーティスはその正体を見極めぬまま、ほとんど反射的に剣を引き抜く。
「何……者!」
 体は自然に臨戦態勢に入り、両手は勝手に剣を構える。
「マーマ!」
 ゴーティスが、ひらひらとはためく白い布の下に二つの瞳を見つけたのと、その下にある小さな唇がそう叫んだのは、ほぼ同時だ。女の脇をすり抜けた白い布の塊が、ゴーティスの正面で急停止する。
 全てのものを見通すような、先王と同じ緑色の瞳――カロリーヌだ。
 息を詰め、ゴーティスは今にも振り上げようとしていた手を止めた。
 喉に詰まっていた息を一気に吐き出しながら、ゴーティスはカロリーヌから視線をそらさずに、剣をゆっくりと下ろす。彼女の瞳を見つけるのがあと一秒でも遅ければ、ゴーティスの剣は彼女の体を真っ二つに切り裂いていた。
 不審者でなかったことをゴーティスは安堵するが、同時に、いっそのこと、娘を剣で斬り殺してしまえなかったのかと、若干の口惜しさを覚えた。
 カロリーヌはジェニーが愛する娘ではあっても、ゴーティスにとっては、いなければよい人間だ。この幼い娘に、愛情を抱いたことはない。亡くなった先王に通じる、カロリーヌが持つ一種の神々しさも、ゴーティスは苦手としている。
 娘の死を出会い頭の不幸な事故として片付ければ、誰からも文句は出まい。しばらくは城中の皆が悲しみに暮れたとしても、いずれ、彼らは庶子のことなど忘れ去ってしまうだろう。
 ゴーティスの邪悪な思惑など知らず、カロリーヌは首にからまる白い布を邪魔そうに引っぱると、ゴーティスの足の上に放り投げた。ゴーティスはむっとし、彼女を見下ろす。
「マー? マー……?」
 カロリーヌは、きょろきょろと扉の周りに視線をさまよわせた。母親を探しているのだ。それから、カロリーヌはゴーティスを見上げ、頬の上に落ちそうなほどに瞳を大きく見開いた。
 カロリーヌの上気した赤い頬には涙の跡がいっぱいだ。髪は全体的にしっとりと湿っているが、耳の脇にある髪が濡れ、顔にべったりとくっついている。かなりの長時間、カロリーヌは泣き続けていたようだ。
「離れろ」
 大人には効力のあるゴーティスの眼力が、子どもには効き目がないようだ。ゴーティスの不機嫌な瞳に合っても、この幼い娘はまったくひるみもしない。彼の剣は、まだ鞘に納められていないというのに。

 ふと、カロリーヌの視線が彼女の頭上にある剣に移った。それから、彼女は何のためらいもなく、剣の切っ先を手でつかもうとした。
「触れるな!」カロリーヌの大きな瞳は動揺したように揺れ、そして、あっという間に涙であふれた。「これは遊び道具ではない」ゴーティスは叫び、剣を持つ手を上げた。
 カロリーヌの唇が小刻みに震え、ゴーティスは彼女が大声をあげて泣き出すのかと、うんざりした。彼女の泣き声を間近で聞いたことはないが、それがどんなにはた迷惑な音量か、女官長や大臣たちから聞いて知っている。
 ところが、カロリーヌは泣き声をあげなかった。無言で大粒の涙を流し、ゴーティスに慰められるのを待つように、彼をじっと見上げている。
 ゴーティスは静かに剣を納め、小さな娘を見下ろした。目の縁にたまった涙が照明に照らされて光っている。睨みつけても、彼女はまだ言葉を発せず、ゴーティスに何かを訴えるような視線を返すだけだ。
 彼女の視線に対するにつれ、苛つきが増す。世話係の女たちはその場の緊張感にのまれているのか、二人の間に割って入ろうともしない。
「オオ……オウ?」
 カロリーヌの口から洩れた声に、ゴーティスは一歩退いた。すると、彼女はゴーティスの足にもたれかかるようにして、彼の膝に両腕を回した。
「……どけ」
 カロリーヌはゴーティスの足を放すどころか、その脛にまとわりつく。
 大事な息子を守るように包み込む、やわらかな腕の感触。――また、母の優しい腕の幻が、ゴーティスに触れる。
 母に懐かしさを感じることに、ゴーティスは狼狽した。
 カロリーヌもろとも母の記憶を蹴散らそうと、ゴーティスはつま先に力をこめ、彼女の体を浮かそうとした。が、カロリーヌはゴーティスの足の上に、すとんと腰を下ろしてしまう。
「女」ゴーティスは手近にいた世話係を呼びつける。「この娘をどかせ」
「は、はい! ただいま!」
 駆け寄った女がカロリーヌを抱き上げようとすると、
「イヤァ!」
 カロリーヌはゴーティスの膝とふくらはぎにぎゅっと抱きつき、激しく首を左右に振って抵抗した。ゴーティスがむっとして足を振ると、彼女はやにわに笑い出し、ゴーティスを見上げた。
 ゴーティスは通常、小さな子に好かれることはない。子どもたちは小さいながらも、彼の放つ威圧感に気圧されるのだ。なのに、この娘ときたら、なんと怖いもの知らずなことか。
 恐れを知らないという意味では母親ジェニーと同じだが、ゴーティスにはカロリーヌの行動がいちいち腹立たしい。これがケインの娘でないならば、もう少し態度を軟化できたかもしれないが。

 カロリーヌの手がゴーティスの膝の裏をたたいた。
「オオ」
 唐突に、彼女が何回か口にしていた言葉が、「王」、つまり、自分を示すものだと、ゴーティスは気づく。
 冷風が背中を駆け抜けた。
 この娘に……自分の存在を覚えてもらいたくはない。
 真っ白に見える、産毛のような頭髪、明るい光を散らす緑色の瞳。瞬きするたびに、濃く長い睫毛が存在を主張する。
 カロリーヌを近くで見れば見るほどに、きれいに整った顔の造りだ。成長すれば、各国から引く手あまたの美しい娘となるだろう。いずれ、ヴィレールにとってもっとも良い条件を提示する国の王子に、彼女を結婚相手として引き渡せばいい。
 利用価値のある娘。彼女はただ、それだけだ。
 ゴーティスは一語一句、はっきりとした発音で言った。
「おまえはもう言葉がわかろう? 怪我をしたくなくば、そこからどけ」
 カロリーヌはぽかんと口を開けていた。その口の形がジェニーそっくりだ。カロリーヌに疎ましさを感じながらも、ゴーティスは彼女を抱きしめたい衝動にかられ、自分の感情をもてあます。
「どけ、と言うのが分からぬか」
 だが、カロリーヌは意味不明の言葉を何か呟きながら、ゴーティスに向かって手を伸ばした。瞳には涙の粒が光ってはいるが、彼女は笑ったままだ。
 ゴーティスは彼女の小さすぎる手を見つめた。
 前回、彼に伸ばされたその手を、ゴーティスは取らなかった。
 それは幼子の手であるが、単なる子どもの手ではない。カロリーヌの手を取ることは、母やケインを受け入れ、許すことだ。それは、ゴーティスがずっと抱いてきた裏切り者たちへの思いを否定し、彼らに屈服する気がする。
 ジェニーと通じた男をどうして許せよう?
 「母を許せ」という、ゴーティスにとって尊敬に値する父の頼みでさえ、ゴーティスを説得できはしない。
 カロリーヌは満面の笑みをたたえ、ゴーティスに握ってもらえるのが当然というように、手を差し出している。
 ――誰が、その手を取るものか。

 ゴーティスが沈黙を貫いていると、いきなりカロリーヌが飛び跳ね、彼が腰に当てていた手をつかんだ。咄嗟にそれを払いのけようとして、だが、カロリーヌの体温を感じたゴーティスの手は、不意に、抵抗する気を失った。
 カロリーヌの小さな両手に引きずられるままに、ゴーティスの手は腰からあっさりと離れてしまう。彼女が喉の奥で声を転がすようにして、愉快そうな笑い声をあげた。
 カロリーヌとゴーティスの目が合った。
 ただ楽しそうに、真っ赤になって笑っていたカロリーヌの顔が、ゴーティスを見つめながら、ごくゆっくりと、親しみをこめた微笑みに変わる。子どもらしくない笑顔だ。母親ジェニーの笑顔とは異なる。
 どこかで見たような笑い方だったが、さっぱり思い出せない。だが、それを見ると、ゴーティスの胸には、何か熱いものがぐっと迫ってくる。

 目に見えない不思議な力に誘われるように、ゴーティスはカロリーヌの両脇の下に手をいれ、彼女の軽い体を持ち上げた。不思議に、カロリーヌの感触はゴーティスの手にも違和感がない。カロリーヌは笑顔だったが、さっきまでのような無邪気な笑い声をあげなかった。
 猫が喉を鳴らすようにカロリーヌが低くうめくと、誰かが、ひそかに息を飲む音がゴーティスの耳に聞こえた。
「……そこにおるのは誰だ」
 ゴーティスは振り返りもせず、わずかに開いている扉の向こう側に静かに問いかけた。すると、また、誰かが小さく息を吸い込む気配が伝わってきた。
 数分前から、誰かが扉の外で室内の様子をうかがっていることを、ゴーティスは勘付いていた。それが、おそらくは女だということも。
 ゴーティスはカロリーヌを左腕に抱き、腰にある剣に手をそろそろと伸ばす。近衛の男もそれに倣った。不審者が小城に潜んでいるとは思いたくなかったが、先日のジェニー毒殺未遂の一件から、ゴーティスはいつも意識のどこかで、暗殺者の出現を警戒している。

 近衛の男が扉に手を触れたとき、扉は外側から押されて開いた。そして、女の白い服の裾が、扉の中にさっと進入してくる。
「私よ」
「マーマ!」
 ゴーティスの腕の中で、カロリーヌが興奮して暴れた。ゴーティスに留まった女の視線はカロリーヌに動き、その微笑に出会って、甘く溶ける。
 ゴーティスは、扉をすり抜けて入ってきたジェニーを見つめた。今夜はずっと血色の良くない顔色をしていたが、まだ青白い顔をしている。真冬に着るような分厚い上着を羽織っているが、内履きからのぞく素足はいかにも寒そうだ。
 ゴーティスは、やっと母に会えて狂喜しているカロリーヌを苦々しく見つめた。ジェニーに、カロリーヌを腕に抱くこの場面を目撃されたくなかった。
「眠っておるものとばかり、思うておったが」
 カロリーヌに手を伸ばし、ジェニーが弱々しく笑った。
「あなたこそ。部屋にいなかったから、もう帰ったものだと思ったわ」
 ジェニーの口調や表情から、それが嫌味でも文句でもないことはゴーティスにもよく分かった。どちらかというと、彼女は小城に残っているゴーティスに会い、ほっとしているように見える。
「朝まで城に戻りはせぬ」
 カロリーヌにしがみつかれながら、ジェニーが嬉しそうに笑った。

 ジェニーの手に渡ったカロリーヌは、目を輝かせて、早口で何かをまくしたてていた。そのほとんどが意味をなさない言葉の連続だったが、ジェニーには娘の言わんとする内容が全て理解できているようだ。娘を見つめるジェニーの眼差しは、ゴーティスが今までに目にしたことがないほど、とてつもなく優しい。
 カロリーヌの部屋でジェニーと遭遇した気まずさに加え、軽い嫉妬を覚えて、ゴーティスは母娘から目をそらした。
「待って、ゴーティス王」
 黙って部屋を去ろうとしたゴーティスは、ジェニーに声を掛けられて振り返った。
「俺は部屋に戻る」
「待って」ジェニーが再び引きとめる。「私がこの子を寝かしつける間だけ、もう少し、ここで待ってて。泣き疲れてるから、きっとすぐに眠ってしまうわ」
 待つ時間の長短は問題ではない。
 冗談ではない。いまいましい幼子の部屋で、彼女が眠りにつくまで時間をつぶして待て、と?
 ジェニーの無神経で身勝手ともいえる頼みに、ゴーティスは憤慨した。ジェニーは、ゴーティスに依頼しているというより、一方的に通告しているだけだ。それがまるで、彼の義務の一つかのように。
 ゴーティスが娘を嫌っていることぐらい、ジェニーは知っているはずだ。ゴーティスが小城でジェニーと過ごす際、彼は必ず、カロリーヌを二人から遠ざけておくように命じている。
 だが、ジェニーの頼みをはねつけようと彼女を見て、ゴーティスはそれが叶わないと悟った。ジェニーはカロリーヌをあやすように体を揺らしながら、白金色の娘の髪に頬をくっつけて、小さな子どものように笑っている。その幸せそうな顔を見せつけられれば、ゴーティスはもっと長く、そんな彼女を見つめ続けていたくなるだけだ。
(仕方あるまい。今宵はジェニーが主人の夜だ)
 寝所でジェニーに腕をまわしながら、彼女に請われるままに、話をしていた数時間をゴーティスは思いおこす。
 今日のジェニーに、ゴーティスは抗えないらしい。


 カロリーヌが規則的な寝息をたてるまでに、ゴーティスが気を揉むほどの時間は必要なかった。幼い娘は母親の顔を見て安心したのか、ものの数分もしないうちに、深い眠りに落ちたからだ。
 世話係の女たちに娘を託した後、ジェニーはおそらく心残りだったろうが、ゴーティスとともにカロリーヌの部屋をあとにする。ゴーティスもジェニーも、近衛二人も無言だったが、気詰まりな沈黙ではなかった。
 一行が階段に差し掛かったところで、ジェニーが立ち止まり、壁についた最上段の装飾窓を見上げた。正面玄関の対面にある本階段には、月光が幾筋も斜めに差し込んでいる。空気中に舞い上がった埃が月明かりに照らされ、光を発しながら、大理石の冷たい階段に向かって落ちていく。
「あれは、女神エクリシフェなのね」
 ジェニーの指差す窓枠には、真下の階段に半身を乗り出すようにした女の彫像がついている。頭のてっぺんに付いた透明な球に月光が乱反射して、複数の細かい光が天井に様々な模様を作っている。
 ゴーティスはジェニーに指摘されるまで、女神像の存在をすっかり忘れていた。月の明るい夜、月光を屋内に取り入れて楽しめるようにと、先王妃が特別に造らせた、月の女神エクリシフェ像。
 ゴーティスは像から顔をそむけた。
「そうだ。ヴィレールに生まれたのではないおまえが、よう知っておるな」
「父に……よく聞いてたのよ」
 ちなみに、とある地方の言い伝えにすぎなかった、幽閉されていた自分の娘を月の神が救出する話を、神話にまで高めて国中に広めたのは、先王妃だ。ゴーティスが生まれる前、教会の力が強かった当時だからこそ為しえた、荒業(あらわざ)だ。
「あのお話は好きだったわ」
 ゴーティスは嫌いだった。
「俺はこの女神が好きではない」
 ゴーティスが女神を嫌う理由は単純明快だ。エクリシフェの女神像は先王妃を模造しているとも言われ、その名を聞けば、ゴーティスは母をいやでも思い浮かべる。

 ジェニーが女神像をしばし眺めたあと、ゴーティスを見つめた。
「ゴーティス王、あなたの母親って、どんな人だった?」
 ――その手の質問には、数年来、答えていない。いや、先王妃が罪人として死んだ事実を知る者は誰も、ゴーティスにその質問を投げかけないので、答える機会に恵まれなかったともいえよう。
 ゴーティスは階段の先に立つ近衛たちに振り返った。「おまえたちのどちらか、先王妃について説明してやれ」
 だが残念ながら、両名ともが非常に強張った顔で口をつぐんだ。それをみとめ、ゴーティスは笑いを押し殺した。
「ゴーティス王」と、ジェニーがゴーティスに近寄り、腕に触れた。「私はあなたに訊いてるのよ?」
 ゴーティスは彼女に負けず劣らず、不機嫌な顔を作ったつもりだ。
「おまえも、先王妃が夫殺しの罪で処刑されたことは知っておろう。ほかに何が知りたい? ……大司教と姦通したことか? 王家の土地をいつのまにか実家名義の土地にしておったことか? それとも、王位を継ぐ気のない王子に何度となく毒をのませたうえ、自害に見せかけて殺そうとしたことか?」
 ジェニーは虚をつかれたようで、何も返答しなかった。当然だ。
「あの女は俺に王位を継がせたくなかったのだろうが、先王が身罷られたことによって、その当時ただ一人、成人だった俺が跡目を継いだ。俺を放っておいてくれれば、俺はいずれ王家を出るつもりでおったのに。
 だが、ともかく、先王の身罷られたその夜、俺はヴィレールの王となった。俺は、なんとしても、その夜が明けるまでに先王を死に至らしめた犯人をあげたかった。実際、翌日の正午までには、事件に関わった全ての者を断罪した。無論、先王妃も含まれておるが――俺の死を願っていた女が、俺によってその一生を終わらされるとは……なんとも皮肉な話であろう?」
 ゴーティスは、最上部の窓で、月の青い光を浴びているエクリシフェ像を眺めた。あの当時の母親が持ち合わせていた勢力を思うと、その窓は小さく狭く、彼女にはとても窮屈そうだ。
 だが、月光がなければ存在感もないエクリシフェの像は、実は、王妃の本来の姿に似ている。
 彼女自身に力はなかったのだ。彼女にあったのは、虚栄心と、都合よく夢を見る能力。
 彼女は、ゴーティスが同情してやる対象なのかもしれない。

 ゴーティスの指に、ジェニーの冷たい指がからんだ。
 ゴーティスが女神像から目を離すと、ジェニーが唇の端を小さく上向けるようにして微笑んだ。彼女には、ゴーティスへの同情心は見えなかった。
「冷たい手だ」
 ゴーティスがジェニーの手を握ると、彼女が小さく笑った。
「あなたの手が温かいから、いいじゃない」
 ふん、とゴーティスは鼻を鳴らす。「それとて、俺は常におまえの手を握っておるわけにはいかぬ」
「そうね」
 ジェニーの冷たい手がゴーティスの手を握り返し、どちらからともなく、二人は唇を寄せ合う。

 ゴーティスは再び、てっぺんの窓で孤独に耐える女神像を見上げた。当然だが、彫像は動かず、何も語らない。こちらがいくら声を掛けようと、反応することはないのだ。ゴーティスの頭にちらりとよぎった同情すら、一切通じない。
 急に、一抹の寂しさがゴーティスの胸にこみ上げてくる。



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